UPDATE : 2022.01.27
前回までは屋根工事までを、レポートしました。
今回は屋根と外壁以外の付帯部の塗装に関してご紹介します。
(1)軒天の塗装とは
現場レポ―トで何度もお伝えしておりますが軒天は外壁に雨が、かかりにくくするために
大きい出寸法があるほうが良いのです。
大きい出寸法とは、屋根に対してかなり出ているという意味です。
I様邸は、このような軒天です。↓
大きさは30cmくらいです。最近の建物にしたらとても出があります。
そして、最近では土地面積、土地の境界面積一杯まで
外壁を作り、軒の出を少なくしているお家が多いのです。
それは、「なるべく大きな建物を敷地面積一杯に建築したい」ということですね。
もちろんこのような考えは良いと思うのですが、建物の劣化に関しては傷みが早く
進んでいくということになります。
そのために、軒の出が大きい方が軒で雨を受けるので壁に水が付きづらく、
外壁の傷みが少ないということになります。
そもそも外壁や屋根の傷み、劣化が進む原因は、雨水と太陽の紫外線なのです。
女性は日焼けを気にされるので日焼け止めを顔に塗ると思いますが、
実は外壁の日焼け止めがこの塗装となります。
軒天も雨が風などで巻き上がってかかるのでそのために塗装をして、痛みを防ぐことになります。
塗装をしておくと、防水ではないのですが、水をはじくということで塗装が必要なんですよね。
(2)破風の塗装とは
軒天と同様の付帯部としては、破風という部分があります。
破風はある意味、軒天とワンセットいうことになります。
なぜなら、破風の裏が軒天であるからです。
この2つで同じ屋根部分を守るように形成されているわけです。
破風はここになります。↓
これを見てもらうと分かるのですが、屋根からかかった雨が破風にかかり、
その破風があるために外壁に水がからないということが理解してもらえると思います。
この破風も実は外壁よりも水を先に受けるわけですから、塗装をすることが
大切であると理解いただけるかと思います。
塗装は結局は雨、水で劣化するお家を守るコーティングというイメージで
捉えていただく方が、分かりやすいかもしれません。
最後にそれぞれの塗装をご紹介します。
基本作業は①下塗り②中塗り③上塗りとなります。
ですが軒天は通気性塗料なので、2回塗りです。
軒天はこのように塗装しました。しっかりと養生をします。
①下塗り↓
②中塗り↓
破風はこのように塗りました。
①下塗り↓
②中塗り↓
③上塗り↓
軒天と破風それぞれしっかり塗装しました。
次回は、鉄部塗装についてご紹介します。
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