UPDATE : 2022.03.09
(1)水分があるとなぜ外壁は塗装することがよくないのか?
結論から申し上げると、塗装することにより呼吸している外壁を呼吸しずらくしてしまい、ふたをしてしまうからです。
前回のレポートでは、外壁の水分検査をすることで塗装してもよいのか、よくないかを判断することの材料になるというご説明をしました。
そもそもなぜ、水分があると塗装に適さないのでしょうか?
例えば、外壁のサイディングボードは、外壁の表面で外気と呼吸をしております。雨が降ったらその雨を吸い、そして晴れると乾燥します
が、水分を逃がすように外壁面の表面と家側の裏面にて呼吸しているのです。
しかし、水分が高いということは実は、外壁内が水分で飽和しております。それは乾燥していないことによります。
つまり、外壁が乾燥しないので水を含むことができないのです。
また、塗装をすると実は外壁の表面で呼吸をしている部分を塞いでしまうことにもなります。
その結果、外壁内で呼吸をしようとしているものが膨れてしまうのです。
雨が降るとまた外壁表面から水を吸うので繰り返しです。
塗装前と塗装後のイメージ
このように 塗装をしてしまうと外壁の呼吸を止めてしまうために、水分が多いと外壁は塗装をしてはよくないということでした。
水分検査は必須です
(2)屋根塗装をするときの注意点
実際の工事は前回高圧洗浄をしたので、次は屋根塗装をしていきます。
塗装の原理は簡単で、塗装したい面にまず
①下塗りをする
②中塗り
③上塗り
ですが、この下塗りの役割は、接着面を造ることなのです。
この下塗りがしっかりとしないと剥がれてしまうのです。
そして下塗りからしっかりと塗っていきました。
まずは、タスペーサーを入れます
下塗りです
続いて中塗りです
最後上塗りです
しっかりと塗ることは当たり前なんですが、意義は、剥がれては塗装ではなくなってしまうので
そのためにしっかりと塗装をしていきます。
今回は水分が高い外壁の塗装は問題があるという事についてを具体的に話をしてきました。
そして実際に塗装をさせていただいた現場のお話をさせていただきました。
次回は、剥がし検査で分かることをお伝えしたいとおもいます。
ありがとうござました。
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