UPDATE : 2022.03.25
(1)通気構法の注意点
胴縁だけでなく軒天からも空気が抜けないと意味がない
今回もサイディングボードの通気構法についてお伝えします。
通気構法のイメージは以前もご説明いたしましたが、これがイメージ図です。
土台部分から登っていく空気で風が通っていきます。
すこしこの土台部分に隙間が空いているのは見えますか?
この土台部分から空気が入って上壁内を空気が上がっていきます。そして、この空気の抜け道が最後必要です。
抜け道というより出口というイメージですが。
その出口はこれがイメージ図
この図にあるように → 矢印から空気が抜けていかないといけません。
この空気の抜け道があって始めて「通気構法」というのです。
実はこの「通気構法」ということが不完全な施工もあります。
このようなお家です。
つまり、最後の軒部分で空気が抜けないので、これだと通気構法と言えません。 ※赤丸印
通気構法とは、あくまでも土台部分からしっかり軒まで抜けてはじめて「通気構法」となるのです。
ここが実際の施工では上手くいっていないのでトラブルもあります。
(2)リフォームの時、通気をどうとるの?
上の写真で軒部分まで胴縁がないので通気がとれませんが、それを解決する部材がこちらの部材です。
これをサイディングの箇所に取り付けることにより通気をとることができます。
この部材がないと軒天張替などをしないといけないのでとても手間がかかります。
この部材を張ってサイディング張りを仕上げていきました。
通気を取ることで外壁が長持ちして結果、家が長持ちします。今回は通気構法についてお伝えしました。
次回はシーリングについてお伝えしていきます。
住宅メンテナンスに関する書籍を出版しました。
題名:「あなたの持ち家があぶない!」
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