UPDATE : 2022.05.12
(1)外壁塗装をしようと考えた時に必要な知識 その1外壁塗装工事に工程とは?
工事の順番は?
1-1 外壁塗装をするときの工事順番は?
外壁塗装をする工事順つまり、まずどんなことを外壁塗装でするのかをまとめてみました。
工事の順番は次の通りです。
①足場を建てる
②高圧洗浄をしていく
③必要な箇所はケレンをしていく
④下塗りをしていく(1回目の塗装)
⑤中塗りをしていく(2回目の塗装)
⑥上塗りをしていく(3回目の塗装)
⑦完成です!
このような順番で外壁塗装をしていきます。
それではつぎにこの工事について細かく説明していきます。
①足場を建てる
この工事は足場を組むことです。そもそもお家の大きさは高さ壁だけで6mあります。
そして、その6mの上にさらに屋根がありますのでかなりの高さです。地上から屋根の天部分までは、だいたい7mほどの高さが
あります。つまりこの高さの位置で塗装作業をするのは高所作業と危険作業となります。そのために安全確保。
作業性を考えて足場が必要となります。
時々、「梯子はしご」で作業できないのですか?というお客様がいますが、少しの補修はできますが塗装をしっかりすることは
無理な作業となってしまいます。
②高圧洗浄をしていく
洗う作業となります。この洗う作業は塗装をすることで最初の大切な仕事です。理由は高圧洗浄で 汚れ、苔などを落としていく。
その後、古い塗装をしたものを洗って除去していくことが必要となります。なぜなら、汚れ、古い塗装=旧塗膜があると新しい塗装
がしっかりと付着することができないからです。
また、高圧洗浄はかなり圧力をかけるために、業務用はエンジンを使っております。そのためにかなりの圧がかかるのと、
とても大きな音がします。結構な音がするのでびっくりする人もいるぐらいです。
③必要な箇所のケレン
ケレンとは、ヤスリなどを使用をして塗る箇所についている旧塗膜(古い塗装)を撤去する作業となります。
この作業をして、塗装をしっかりと密着させていく作業となります。写真のようにヤスリでおこなっていきます。
外壁というよりは、鉄部や雨樋、軒天の箇所で塗装を行っていくことがおおくなります。
④下塗りをしていく(塗装1回目)
塗装の原則は、3回の塗装をしていきます。下塗りをする目的は、外壁材と塗料との接着力を高めるのと、外壁材に塗料が
染み込んでしまうことを防ぐことでもあります。塗装の原理は、塗装面にこの下塗りをして色を付着させていくイメージです。
塗装は外壁材の種類(モルタル壁やサイディング材料)により選んだ塗装との相性などもあるので、その相性により
壁に染み込んでしまうと仕上がりで色むらなどができてしまいます。
耐久性を高めるためにもしっかりと密着させるための下塗りはとても重要な工程となります。
下塗り材は、白い色が多い。
⑤中塗りをしていく
中塗りの役割は、上塗りをしっかりと密着させるようにする前工程と割れやひびなどを滑らかにする工程となります。
一般的には、中塗りと上塗りは同じ塗料でぬります。しかし同じ色であると塗り残しや塗った回数をチェックすることが
分かりず楽なるので、色を変えて塗装をする場合もあります。
⑥上塗りをしていく
上塗りは、仕上げの工程となります。中塗りで塗った外壁面を再度塗ることにより、塗装を均一かして外部の環境から
外壁を保護するのにとても重要な工程です。仕上がり面の見え方や印象がこの工程により左右さえます。
塗装工程の中でも一番重要な工程となります。
⑦完成です!
この工程を終えると塗装は完成になります。ベテラン職人となると塗り忘れや色むらなどおこりませんが、すこし慣れた
職人でもミスは起こってしまいます。ミスを再度チェックすることでしっかりとした塗装をお客様に提供するためにも
最後の大切な工程となります。これが塗装の工程となります。
しっかりと理解をしてご自宅を塗装をするときにはご自身でも確認して職人さんや業者さんと話をしていただければと思います。
1-2 各工程でどれくらいかかるのか?工程で気を付けるべき乾燥時間とは?
それぞれの工事に対してどれくらい工事時間がかかるのか?
塗装で大切のは、実は乾燥時間なんです。外壁は3回塗らないといけません。そのうえで必要なのは塗る間にどれだけ
時間を空けるかです!
こちらをみてください!
代表的な塗装の乾燥時間をお伝えします!まずカタログの表紙です。
次の乾燥時間が表示されている箇所です。
この項目で塗り重ね乾燥時間というとこをみてください。
下塗りに関しては、
1 8時間以上7日以内と書いてあります。これは、次の工程である「中塗り」についてこの時間「8時間以上と7日以内」
に塗ってください。という意味です。
2 次の上塗り1回目とは、「中塗り」となります。
これは、最後の3回目塗装をする「上塗り」また「上塗り2回目」のことで、「2時間以上7日以内」にこの3回目の塗装を
してくださいという説明となります。
この乾燥時間を確保しないとクレームになっていたり不具合がでてしまうのです。
この乾燥時間は付帯工事をする塗料。また、屋根を塗るときの塗料でも同じです。実際塗装をするときには、チェックする
事もお勧めいたします。
(1)―3
各工程で乾燥時間は工事を進めていくうえで工事の作業時間にも密接に関係いたします。
この乾燥時間をしっかりととるのか、とらないかによって作業時間が変わってくるということです。
外壁塗装をしていく場合には、お家の外壁は4面あります。
そして、だいたい平均的なお家 30坪(建坪)では外壁面積は約180㎡となります。
その180㎡を下塗りで塗ることで要する時間は、だいたい6時間ぐらいあれば塗り終わります。
結論は、1工程の塗装時間は何も補修や難しい箇所がなければ1日となるわけです。
したがって、また高圧洗浄やケレンの時間数を考慮すると
①高圧洗浄をしていく → 1日(半日)
②必要な箇所はケレンをしていく → 半日
③下塗りをしていく(1回目の塗装) → 1日
④中塗りをしていく(2回目の塗装) → 1日
⑤上塗りをしていく(3回目の塗装) → 1日
⑥完成です!チェック → 半日
1週間かかります。その他外壁塗装で起こる作業としては、
①シーリングの打ち換え・打ち増し
②養生 → 軒天や破風などを塗るときにはこの養生が必要です。
③その他鉄部、付帯部など
④ベランダ防数部分
⑤雨樋塗装工事
これらの工事で1週間
天気が悪かったり、屋根工事などもあるとプラスで1週間前後。よって、3週間ぐらいかかるのが工事で要する時間となります。
このように、外壁塗装をするときには、時間を早くそして段取りよく塗ることが大切であり、その中で乾燥時間をとり
ながら効率よく時間をよくしていかないといけません。
そのために、外壁を塗って、乾燥時間をあえてもつために、付帯部をおこなったり、そのお家によって工程が変わってくる
のです。塗ることと段取りの良さにより(段取りとは準備と塗る順番)工事に要する時間が変わってきます。
(2)クリアー塗装は3回塗らない。
実は今回のK様邸はクリア塗装でありました。クリア塗装とは、下塗り、中塗り、上塗りという3回の塗装はしません。
2回塗りなんです。これが今回使用したカタログの仕様書となるわけです。
この仕様書にあるように2回塗りです。乾燥時間も4時間。
クリア塗装のときに注意をするのは、シーリング打ち換えを塗装後ですることの方がよいです。理由は、先にシーリングをうち、
その上にクリア塗装をするとクリア塗装がかなり硬いものであるためにシーリング上が割れてしまうのです。
そのことに注意をすることが必要となります。
最後に実際塗ってきたものをご紹介していきます。
住宅メンテナンスに関する書籍を出版しました。
書籍名:「あなたの持ち家があぶない!」
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