UPDATE : 2022.08.05
勾配と屋根材の関係 屋根材で使えない勾配もある
(1)勾配とは何か? 屋根と勾配の関係
(2)屋根の材料と勾配について
(3)屋根勾配と建物との関係
(4)屋根勾配とリフォームやメンテナンスの関係
(5)まとめ
(1)勾配とは何か? 勾配はこのような定義となっています。
このように屋根は、勾配というものがあります。当たり前ですが水が流れるためにです。
日本の屋根の傾斜角を「○○寸」勾配といいます!
例えば、10寸1尺 水平に進んで、1寸高さが上がるこの図の勾配を1寸勾配といいます。
図面でこのようなものがあったら、三寸勾配といいます。
10寸進んで3寸あがることです。
(2)屋根の材料と勾配について
屋根材は、実は勾配により使える屋根材と使えない屋根材があります。
代表的屋根材についてどのぐらいの屋根勾配まで使えるのかをお伝えいたします。
①スレート屋根 コロニアル屋根
この屋根材は、標準で3寸から使えます。
ただし、ルーフィングのグレードがよいものを使用したり、また屋根流れ方向長さによりいろいろと制限がでてきます。
②スレート屋根 ルーガ屋根
この屋根材は、標準で3寸から使えます。
参考にカラーベストの屋根勾配と屋根形におけるルーフィングのルール(下葺き材)と流れ長さについての資料を張っておきます。
これを見て分かるように、屋根と水の関係は、雨水が流れやすいかどうかということによります。
勾配が緩やかですと水は流れにくく、そして流れ長さが長いとそれはそれで水が屋根に滞留しやすくなるので屋根には優しくありません。
https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/pdf/rg_spec.pdf
③金属屋根 横葺き屋根
③―1ニチハ 横暖ルーフα
屋根材は、標準で2.5寸から使えます。
③―2 エイトワン
この屋根材は、標準で3寸から使えます。
④属屋根 縦葺き 立平ロック
この屋根材は、標準で0.5寸から使えます。
⑤粘土瓦屋根 和形屋根
この屋根材は、標準で3寸から使えます。
⑥粘土瓦屋根 洋風 モニエル瓦
この屋根材は、標準で3寸から使えます。
⑦アスファルトシングル材屋根 アルマ
この屋根材は、標準で3.5寸から使えます。
このように屋根材により使える勾配がかなり違っております。
特に屋根の傾きが緩い屋根材は、特に注意が必要となります。
(3)屋根勾配と建物との関係
①急こう配はどれだけメリットがあるの?
つぎに一般的に家を建てるときに、どれくらいの勾配が適切であるのかをすこし考えてみました。
屋根の勾配と密接に関係しているのが、実は雨漏りです。
当然ですが、屋根の勾配が急であると雨が流れやいので家にとってはとても良いです。雨が屋根に滞留しないという意味です。
このために屋根の勾配が急なものは、家の寿命にとても大切なことになるわけです。
②急こう配(屋根の勾配が急なもの)のデメリットはメンテナンスコストがかかるのと、あまりに急な屋根はメンテナンスを
することが難しくなります。
たとえば、メンテナンスである塗装をするときでも「足場」を「急こう配用屋根足場」にする必要があります。
コストが高くなります。また、仮に瓦の屋根などではあまりに急こう配となると「落下」してくる可能性もあります。
そして、その落下した屋根を治すこともまた勾配が急であるととても難しい作業となります。
③何寸勾配が太陽光パネルに最適なのか?
今エネルギーの単価高騰により、太陽光パネルが見直されております。
この太陽光パネルの設置に関してですが、屋根として最適な角度は、30度と言われております。
この30度に該当するのが、6寸となります。
そのため太陽光を設置する場合は、緩い屋根勾配には適しておりません。
(4)屋根勾配とリフォームやメンテナンスの関連
屋根勾配の急な場合と緩い場合のリフォームについてまとめてみました。
(5)まとめ
今回は屋根の勾配と屋根材についてまとめてみました。
屋根の形により家の顔はかわりますので、かっこよくするなら勾配を急にすることもよいかもしれません。そして外観に特徴を持たせるのも急こう配の屋根がよいかもしれません。
しかし、台風や地震といった災害のことやまたリフォームメンテナンスなどあとあとのことを考えるとやはり、4寸から6寸ぐらいの勾配が一番よいと思います。
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神奈川県伊勢原市の屋根リフォーム専門店【屋根リフォームのウィズ】
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