リフォームお役立ち情報屋根リフォームの基礎知識~雨漏り編~
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UPDATE : 2025.02.16
屋根には、外壁同様に建物を外部環境から守る重要な役割があります。
外壁と同様に外部環境の厳しい環境がさらされているものの、それ屋根だけに起こりうるトラブルがあります。その代表格が雨漏りです。長く家に住み続けるためにも、普段は目が届かない屋根の状態にも注意をしていくことが必要です。
どのようなメンテナンスが必要なのか、放置しておくとどうなるのかを解説します。
屋根は雨漏りが一番起きやすい箇所です。雨漏りの原因は、屋根材の劣化やひび割れやシーリング材の剥がれ、排水不良などによる隙間からの浸水です。施工不良や強風・地震も要因になります。
もし雨漏りが発生した場合、早急に治すことが必要です。
もし放置してしまうと、屋根から入った水が屋根の骨組みである構造体(野地板)にも雨がしみてしまい、木材であるので腐ってしまうことがあります。
修理をあまりかけたくないがために安価な修理で済ませたとしても、根本的な解決にはなりません。安価な修理とは、屋根の雨漏れ箇所をシーリングで埋めるなどのことを指します。構造体の補修まで必要になってしまうと、数百万円の補修費になってしまう場合もあるのです。
この状態になるとシーリング補修だけでは間に合わない
正直なところ、雨漏りが起きた時点で屋根の構造材にも何らかの影響が出ていると考えたほうが良いでしょう。屋根の補修は、雨漏りが起きる前に行うのが最適です。
屋根は、雨漏れがあってからでは遅いということは理解していただけたと思います。
しかし、一般的には雨漏れに気づくのは雨染みがあってからです。私たちが目にする雨染みは、屋根から漏った雨がかなりの時間が経ったあとになります。
みなさんは天井に写真のようなシミが出ているのを見たことがあるでしょうか?このシミは、雨漏りをしているサインです。しかし、このシミがあるということは、すでにかなり前から雨漏りがあった証拠です。
木材が腐食していることがわかります。このようなことになってしまった原因を突き止めていくと、屋根材のすぐ下に施行するルーフィング防水紙が劣化していることがわかったのです。
このような事態を防ぐには、早期発見をする必要があります。もし点検をしないで放置をしてしまうと、写真のような状態に気が付かず、雨漏りが発生してからトラブルに気が付くことになりかねません。
そうならないためにも、定期的なメンテナンスや大規模修繕が必要です。
雨漏りを未然に防ぐ方法としては、点検という方法しかありません。
先にもお伝えしたとおり、雨漏りは実際に発生してからしか気付きにくいトラブルです。発生した時点で、かなり大規模な修繕が必要になることは、すでにご理解いただいていると思います。
これが日常的な点検が重要である理由です。
では、屋根の点検目安や頻度はどの程度が望ましいのでしょうか。以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
梅雨時期と台風シーズン時期で、雨が長く降っている時期の合間に屋根を観察してみると、雨漏りしているかが分かります。屋根裏に入って見てみることをおすすめします。
屋根の表層面については、ドローンであれば屋根に登ることもなく点検可能です。屋根に乗って点検することを考える人もいますが、屋根が割れたり滑落したりする可能性があるため、あまりお勧めできません。また、「屋根に登る」という業者には、気を付けるべきだと思います。わざと屋根を割って、「壊れていた」と高額な修理を提案される可能性があるためです。十分注意しましょう。
ドローンで実際に撮影した写真
屋根材の異状点や雨樋の落ち葉、ごみのつまりなどを点検をしていきます。こちらもドローンで行うのが望ましいです。理由は、先と同じく、屋根に登ることで屋根材自体が割れてしまうことが多いため。割れることにより補修代もかかることも費用が上がる要因ともいえます。主流は、ドローン診断です。
10~15年に1回は、屋根の塗装を実施するのをおすすめします。屋根に備わっている塗膜が復活し、昨日が復活するためです。
ただし、最近の屋根材はかなり塗膜が長持ちするものや、フッ素を使用した屋根材もあります。使用している屋根材のメンテナンス計画に沿って塗装をしないと塗装がはがれたり、また不要な塗装をすることにもなるため、計画はしっかりと立てておきましょう。
中塗りの様子
屋根の塗装は、以下の手順で実施するのが一般的です。
また屋根が劣化しており状態が悪い場合には、下塗りを2回塗る場合もあります。塗装を密着させないと、中塗りと上塗りの塗料がはがれてしまうからです。ご自身の家の状態を見て、「下塗りは何回か?」を業者に聞いてみると、施工に関すること品質管理を判断できます。ひとつの判断基準として覚えておいてください。
25年前後に一度は、既存の屋根をとり葺き替えることが必要です。
屋根の防水をしているのは、防水シートが大変重要な役割を担っています。その屋根の防水シートの寿命は25年前後であり、取り替えないと防水シートとしての機能を発揮しないためです。
また、屋根そのものも劣化している可能性があるのが30年前後と言われています。そのため、施工から30年後には取り替える必要があるのです。
今回は屋根のメンテナンスの仕方についてお伝えしました。屋根材によってメンテナンスの詳細は異なりますが、基本は、①塗装、②葺き替えカバー③全部葺き替えの交換この3つです。これに加えて細々とした補修があるだけ。シンプルに3つの対策があると覚えていただけたらと思います。
屋根・外壁リフォームのWith Reformでは、ドローンによる屋根の状態の診断を実施しています。撮影した写真を見ながら現在の状態や施工の有無を判断可能です。まずはお気軽にご相談ください。