リフォームお役立ち情報屋根カバーの詳細と費用
REFORM USEFUL INFO.

UPDATE : 2025.03.12
カバー工法は既存の屋根材に新しい屋根材を重ねる工法です。解体費用と廃材費用を抑えられることで メリットがあるもので非常にポピュラーな屋根リフォーム工法です。その一方、建物への重量面の負荷 が増えるため、適切な診断と施工が重要です。
屋根カバー工事は次のように進めていきます。
① 事前調査・診断
既存屋根材の状態確認を目視でチェックをします。工事をすることは決まってますので、実際に屋根
に登ってチェックすることをお勧めします。その際には、以下の2点を念入りにすることをおすすめ
します。
Ⅰ:雨漏りの有無確認 → 室内に雨染みがないか?屋根裏にはいり、屋根の雨漏りがないかをチェック します。
雨染みのチェック
屋根裏のチェック
Ⅱ:野地板の腐食状況確認 → 野地板が腐食しているかいないかは大変重要なことです。もしも野地板 が腐食をしている場合には、カバー工法をすることはできません。なぜなら、新しく葺く屋根材を留め 付けることができないからです。屋根の上にのり屋根部分がふかふかと柔らかい場合には要注意です。
②既存屋根の洗浄
屋根カバー工法は、屋根材の上に粘着したルーフィングを張っていきます。その粘着性を高めるために
屋根材を洗うことが必要です。洗ってない、汚れが付いた屋根材にルーフィングをすることはしっかりと
ルーフィングが付かないので雨漏れリスクもともないます。
③下地の補修・調整
破損がある箇所は、段差を解消する必要があります。段差を解消しないと上から張る屋根材をしっかりと
留め付けることが不可能です。
④防水シートの施工
いよいよ防水紙をはっていきます。カバー工法で使用する場合は、粘着式のルーフィング
を使用することがポイントです
⑤カバー材の施工
ルーフィング終わりましたら、次は屋根材を 張っていきます!
カバー工法も金属屋根ガルバリウム鋼板
そしてシングル屋根の両方があります!
⑥役物の取付け
屋根の部材をとりつけて最後に棟板金を設置しておわりです
⑦シーリング処理
⑧最終検査・確認
※地域や屋根の形状により変動します
①メリット
カバー工法の主なメリットは、既存の屋根材を撤去せずに新しい屋根材を重ねて
施工できる点です。
これにより解体工事が不要となるため、工事費用を抑えることができます。
また、解体作業がないため工期も短縮でき、一般的な屋根工事と比べて2-3日程度
短い工期で完了することが可能です。さらに、既存の屋根材を撤去しないため
産業廃棄物が少なく、環境負荷を低減できるというメリットもあります。
既存の屋根材がそのまま残るため、元々の屋根が持っていた断熱性能も活かす
ことができ、夏場の暑さ対策にも効果的です。
②デメリット
デメリットとしては、まず建物への負担が大きくなることが挙げられます。新しい
屋根材を重ねることで、建物全体にかかる重量が増加するため、特に築年数の経った
建物では構造的な検討が必要となります。
また、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、必然的に屋根の高さが上がります。
これにより、外観のバランスが変わったり、近隣との関係で高さ制限に抵触する可能性も
あるため、事前の確認が重要です。
さらに、既存の屋根材の下に隠れた不具合、例えば小さな雨漏りや腐食などが見過ごされる
可能性があります。
これらの不具合が後々大きな問題となる可能性もあるため、事前の調査が非常に重要です。
最後に、将来的に屋根の葺き替えが必要となった際、2層分の屋根材を撤去する必要があるため、
通常よりも解体費用が高くなることも考慮に入れる必要があります。
① 事前の構造診断が必須 →
既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねることで、建物全体への負担が増加します。そのため、
建物の構造体が追加の重量に耐えられるかどうかを専門家による診断で確認することが必須となります。
特に築年数が経過している建物では、慎重な検討が必要です。屋根の表面はドローンがおすすめ。
とくに、屋根裏はしっかりと見ることが大切です!
② 適切な通気・換気設計が重要 →
通気・換気設計についても十分な配慮が必要です。カバー工法では既存の屋根材と新しい屋根材の間に
空間が生まれます。この空間に適切な通気を確保しないと、結露や湿気がこもり、カビの発生や木材の
腐食につながる可能性があります。そのため、適切な換気部材の設置や通気経路の確保が重要となります。
換気棟がとっても大切です!
③ 雨仕舞いの確実な処理が必要 →
雨仕舞いの処理も確実に行う必要があります。特に屋根材の重ね部分や棟、ケラバ(屋根の妻側の端部)
などの端部処理は、雨漏りの原因となりやすい箇所です。これらの部分は入念な防水処理を行い、
確実な雨仕舞いを確保することが求められます。
④ 屋根勾配の確認が重要 →
屋根勾配の確認も重要なポイントです。カバー工法を実施することで既存の勾配が変化する可能性
があります。適切な勾配が確保されていないと、雨水の排水不良や雨漏りの原因となる可能性が
あります。特に、既存の屋根に歪みや不陸がある場合は、新しい屋根材を施工する前に適切な調整
が必要です。
⑤ 保証内容など →
工事後の保証内容についても、しっかりと確認することが大切です。施工業者によって保証期間や
保証内容が異なります。防水性能、材料の耐久性、施工不良への対応など、具体的にどのような
保証が付くのか、事前に詳細を確認し、書面での取り交わしを行うことをお勧めします。また、
保証期間中の点検サービスの有無なども確認しておくと安心です。
(弊社の保証書サンプル)
屋根のカバー工法ですが、屋根は家を雨風から守る重要なものです。費用はもちろん大切ですが、
塗装との違いとまた、工事が始まったら内容もしっかりと見てください。さらに疑問点があれが
業者さんへ質問をして納得いく工事をしていただきたいと思います。ご自身のお家をしっかりと
守ることが大切です。