リフォームお役立ち情報屋根カバー工法の費用相場はいくら?施工手順とメリット・デメリットを解説
REFORM USEFUL INFO.


UPDATE : 2025.03.12

「屋根のリフォームを考えているけど、カバー工法って実際いくらかかるの?」「葺き替えより安いって聞いたけど、本当に大丈夫?」
屋根カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる工法で、葺き替えより費用を抑えられる人気のリフォーム方法です。しかし、どんな屋根にも適用できるわけではありません。
この記事では、屋根カバー工法の費用相場と施工手順、メリット・デメリットまで詳しく解説します。ご自宅の屋根リフォームに最適な選択ができるよう、ぜひ参考にしてください。
屋根塗装との違いについては「屋根塗装の費用相場はいくら?工事の手順と価格の内訳を徹底解説」も参考にしてください。

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する工法です。「重ね葺き」とも呼ばれ、解体費用と廃材処分費用を抑えられることから、非常にポピュラーな屋根リフォーム工法となっています。
ただし、既存屋根の状態によっては施工できないケースもあるため、事前の診断が重要です。

カバー工法の費用は、屋根の面積や形状、使用する屋根材によって変わります。ここでは標準的な費用目安をご紹介します。
材料費:60万〜80万円 新しい屋根材、防水シート(ルーフィング)、役物などの費用です。
工事費:20万〜30万円 職人の人件費や施工にかかる費用です。
諸経費:10万〜20万円 足場設置費、運搬費、現場管理費などが含まれます。
合計:100万〜130万円程度
地域や屋根の形状、選ぶ屋根材のグレードにより変動しますが、この価格帯が一つの目安となります。
葺き替え工事と比較すると、カバー工法は7〜8割程度の費用で収まることが多いです。これは既存屋根材の撤去費用と産業廃棄物の処分費用がかからないためです。
ただし、費用だけで判断するのは危険です。屋根の状態によっては、葺き替えの方が適切な場合もあります。
※葺き替えとの詳しい比較は「屋根の葺き替えタイミングはいつ?判断基準と費用相場を徹底解説」をご覧ください。

カバー工法がどのように進められるのか、手順を知っておくことで適正な工事かどうかを判断できます。
まず既存屋根の状態を確認します。特に重要なのは以下の2点です。
雨漏りの有無確認として、室内の雨染みや屋根裏の状態をチェックします。雨漏りがある場合、カバー工法では根本的な解決にならない可能性があります。
野地板の腐食状況確認も必須です。野地板が腐食していると、新しい屋根材を留め付けることができません。屋根の上に乗ったときにふかふかと柔らかい感触がある場合は要注意です。
カバー工法では、粘着式の防水シートを使用します。汚れが付いたままでは密着性が悪くなり、雨漏りリスクが高まるため、しっかりと洗浄することが重要です。
既存屋根に破損や段差がある場合は、この段階で補修・調整を行います。段差があると新しい屋根材をしっかり留め付けられないため、平滑な下地を作ることが大切です。
粘着式のルーフィング(防水シート)を張っていきます。カバー工法では、この粘着式ルーフィングの使用がポイントとなります。
ルーフィングの上から新しい屋根材を張っていきます。カバー工法でよく使われる屋根材は、軽量なガルバリウム鋼板やシングル屋根材です。
棟板金などの役物を取り付け、シーリング処理を行います。最後に全体を検査して完了です。

費用面以外にも、カバー工法には特有のメリットとデメリットがあります。
費用を抑えられる 既存屋根材の撤去が不要なため、解体費用と廃材処分費用がかかりません。葺き替えと比べて2〜3割程度安く施工できます。
工期が短い 解体作業がないため、葺き替えより2〜3日程度短い工期で完了します。
断熱性の向上 屋根が二重構造になることで、断熱性能が向上します。夏場の暑さ対策にも効果的です。
環境にやさしい 産業廃棄物が少なく、環境負荷を低減できます。
建物への重量負担が増える 屋根材を重ねることで建物全体の重量が増加します。築年数が経った建物では、構造的な検討が必要です。
下地の不具合を見逃す可能性がある 既存屋根材の下に隠れた雨漏りや腐食が見過ごされるリスクがあります。事前調査が非常に重要です。
将来の葺き替え費用が高くなる 将来葺き替えが必要になった際、2層分の屋根材を撤去する必要があり、通常より解体費用がかさみます。
適用できない屋根がある 瓦屋根や、すでに下地が傷んでいる屋根には適用できません。

カバー工法で失敗しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
事前の構造診断が必須です。建物が追加の重量に耐えられるか、専門家による診断を受けましょう。
適切な通気・換気設計が重要です。既存屋根と新しい屋根の間に湿気がこもると、カビや木材の腐食につながります。換気棟の設置など、通気経路の確保が大切です。
保証内容を確認しましょう。防水性能や施工不良への対応など、保証の詳細を書面で確認しておくと安心です。
屋根カバー工法の費用は、30坪住宅で100万〜130万円程度が相場です。葺き替えより費用を抑えられ、工期も短いというメリットがある一方、建物への重量負担や下地の不具合を見逃すリスクもあります。
カバー工法が適しているのは、下地の状態が良好で、軽量な屋根材(スレートなど)の屋根です。野地板の腐食や雨漏りがある場合は、葺き替えを検討した方がよいでしょう。
まずは専門家による診断を受け、ご自宅の屋根に最適な工法を選ぶことが大切です。費用だけでなく、長期的な視点で判断することをおすすめします。
屋根塗装との違いについては「屋根塗装の費用相場はいくら?工事の手順と価格の内訳を徹底解説」も参考にしてください。
外壁塗装と雨樋は同時にリフォームすべき?メリットと費用削減のポイントUPDATE : 2026.01.20
雨樋リフォームの基礎知識|種類・費用相場・選び方のポイントを解説UPDATE : 2026.01.20
外壁張り替えの手順を徹底解説|工事の流れと費用相場を解説UPDATE : 2026.01.08
外壁張り替えのタイミングはいつ?検討すべき4つのサインと費用相場UPDATE : 2026.01.08
外壁を100年持たせるメンテナンス方法|種類別の管理ポイントを徹底解説UPDATE : 2025.11.28