リフォームお役立ち情報外壁カバー工法のメリット・デメリット|費用相場と失敗しない選び方
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UPDATE : 2025.03.13

「外壁のカバー工法ってどんな工事?」「塗装より良いの?デメリットはないの?」
外壁カバー工法は、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねる工法で、塗装では対応できない劣化にも有効なリフォーム方法です。しかし、どんな外壁にも適用できるわけではなく、事前に知っておくべき注意点もあります。
この記事では、外壁カバー工法のメリット・デメリットと費用相場、失敗しないための選び方を詳しく解説します。

外壁カバー工法とは、既存の外壁を撤去せず、その上から新しい外壁材を重ねて張る工法です。「重ね張り」とも呼ばれ、外壁リフォームの選択肢の一つとして広く採用されています。
外壁リフォームには主に「塗装」「カバー工法(重ね張り)」「張り替え」の3種類があります。カバー工法は、塗装では対応できないほど劣化が進んでいるものの、張り替えるほどではない場合に適した工法です。
カバー工法は、以下のような状態の外壁に適しています。
塗装ができないほど外壁表面が劣化している場合 塗膜の密着が期待できないほど表面が傷んでいると、塗装しても長持ちしません。このような場合はカバー工法が有効です。
浮きやひび割れが広範囲に発生している場合 部分補修では対応しきれないほど傷みが広がっている場合、カバー工法で外壁全体を一新することで根本的な解決が図れます。
外観のデザインを変えたい場合 既存の外壁の色や質感を大きく変えたい場合にも、カバー工法は有効な選択肢です。
※外壁塗装で対応できる劣化の目安については「外壁塗装のタイミングはいつ?自分で判断できるセルフチェックのポイント」をご覧ください。

カバー工法には、塗装や張り替えにはない以下のメリットがあります。
既存の外壁を撤去する必要がないため、張り替えと比べて工期を大幅に短縮できます。解体作業がない分、近隣への騒音や粉塵の影響も抑えられます。
撤去費用と廃材処分費用がかからないため、張り替えより費用を抑えることができます。廃材が少ないため環境にもやさしい工法です。
外壁リフォームは基本的に居住しながら行えますが、カバー工法は解体がないため、工事中に建物内部が雨に濡れるリスクがありません。より安心して工事を進められます。
新しい外壁材を張るため、塗装では実現できないデザインの変更も可能です。外観が一新されることで、建物の印象が大きく向上します。
外壁が二重構造になることで、断熱性能の向上が期待できます。ただし、断熱材を入れるわけではないため、効果は限定的です。

メリットの多いカバー工法ですが、以下のデメリットも理解しておく必要があります。
新しい外壁材を重ねることで、建物全体の重量が増加します。構造材である柱にも負担がかかるため、築年数が経った建物では構造計算が必要になることもあります。最悪の場合、外壁が落下するリスクもあるため、事前の強度チェックが欠かせません。
外壁が厚くなる分(胴縁15mm+外壁材15mm程度)、軒の出が相対的に少なくなります。軒の出が少ないと外壁に雨が当たりやすくなり、汚れが付きやすくなる傾向があります。
ベランダ周りや複雑な形状の部分など、カバー工法では対応できない箇所があります。建物の形状によっては、部分的に別の工法を併用する必要が出てきます。
既存の外壁をそのまま残すため、下地の腐食や劣化が見過ごされる可能性があります。構造材が腐食している状態でカバー工法を行うと、新しい外壁材をしっかり固定できず、落下事故につながる危険があります。
将来的に張り替えが必要になった際、2層分の外壁材を撤去することになり、通常より解体費用がかさみます。

カバー工法の費用は、建物の大きさや使用する外壁材によって異なります。30坪程度の住宅での費用目安は以下のとおりです。
材料費:80万〜120万円 新しい外壁材、胴縁、防水シートなどの費用です。
工事費:40万〜60万円 職人の人件費や施工費用です。
諸経費:20万〜30万円 足場設置費、運搬費、現場管理費などが含まれます。
合計:150万〜200万円程度
張り替え工事と比較すると、カバー工法は7〜8割程度の費用で収まることが多いです。ただし、外壁の状態や建物の形状によって費用は変動するため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
※屋根のカバー工法との違いについては「屋根カバー工法の費用相場はいくら?施工手順とメリット・デメリットを解説」も参考にしてください。

カバー工法のデメリットは、事前の対策である程度回避できます。
工事前に必ず構造材(柱)の強度を確認しましょう。腐食や劣化がある場合は、カバー工法ではなく張り替えを検討すべきです。
軒の出が少なくなるデメリットに対しては、セルフクリーニング機能付きの外壁材を選ぶことで汚れの付着を軽減できます。
特に築年数が経った建物では、追加の重量に耐えられるか構造計算で確認することをおすすめします。2024年4月からリフォームに関する規制も厳しくなっているため、念入りな確認が重要です。
判断に迷った場合は、建築士やホームインスペクターなど第三者の専門家に相談することをおすすめします。客観的な視点で、カバー工法が適切かどうか判断してもらえます。
外壁カバー工法は、工期短縮・費用削減・外観一新といったメリットがある一方、建物への重量負担や下地の確認ができないといったデメリットもあります。
カバー工法を成功させるポイントは、事前の構造チェックと適切な外壁材の選定です。特に築年数が経った建物では、柱の強度確認を怠らないようにしましょう。
塗装で対応できる劣化か、カバー工法が必要か、それとも張り替えが適切か。判断に迷ったら専門家に相談し、ご自宅に最適なリフォーム方法を選んでください。
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