process 01家の外壁(サイディング)を剥がします。サイディングは、デザイン性・防火性に優れた外壁素材の一種であり、サイディングボードとも言われています。長方形のボードになっており、壁に貼って利用します。
process 02サイディングボード同士は、シーリング目地材(防水機能がある)でつながっています。外壁剥がし検査は、このサイディングボードを丁寧に剥がして外壁内部を確認する検査方法です。外壁内部の問題を(腐朽・シロアリなど)、非破壊かつ目視で確認できることが最大のメリットです。
process 03サイディングボードを打ち付けてある釘を抜きます。(釘止め、金具止めがある)検査に必要な、最小範囲のサイディングボードの継ぎ目にカッターをいれて、ゆっくり剥がします。
process 04サイディングを取り外します。本来は、もっと大きく長いのですが、修復を最小限にするために、部分的に切り取ります。
process 05サイディングボードを剥がした箇所で、通気胴縁を確認します。通気胴縁が無ければ、サイディングの直貼りです。外壁の通気胴縁は外壁材を留める下地の事ですが、室内の湿気を外に出すとても大切な役割があります。壁内で湿気がこもるとカビや結露によって、断熱材がはがれおちたり木材が腐朽したりするなどの問題が起こります。
process 06昔の木造住宅でサイディングの場合は、通気胴縁は無く、中の壁に透湿シートとサイディングを直張りしていました。この家も直貼りになっており、腐朽している場合があります。
process 07防水シートも剥がしてみます。剥がしてみて、構造材が腐朽していなことやシロアリが侵食した形跡もなく、構造的に問題なければ、剥がしたサイディングをきれいに戻し、シーリングを打って、原状回復し、検査は終了となります。外壁を破壊することなく、元通りにできる検査が「サイディング剥がし検査」です。この非破壊検査は、建てられたとき(新築時)の知識・技術のある当社だからこそ、出来る検査なのです。そして、検査の結果、問題が確認された場合は、お客さまにとって、ベストなプランをご提案させていただきます。
process 08残念ながら、写真のように、外壁内部に問題が起きていた場合は、安心して住み続けられる健康住宅になるよう修復を行います。工事費用やリフォームの内容のご提案をさせていただき、スケジュールが決まったら、足場をかけて、いよいよ外壁リフォームのスタートです。
process 09すべてのシートを剥がしてみると、壁の全体がひどく腐朽していました。腐朽の原因は、通気胴縁がないため、内部に湿気が溜まり続けたことによるものでした。通気胴縁がない場合、雨漏れがなくてもこれだけ、構造材が腐朽してしまいます。また、シロアリにも食われていました。シロアリは、湿気のある木材が大好物なのです。ですから、通気胴縁がないとシロアリを寄せ付ける原因ともなります。
process 10家全体をしっかり確認して、腐っている柱は取り替え、腐っていなかった構造部は、補修や補強を行います。
process 11防水シートを貼ります。
process 12通気胴縁を取り付けます。これで外壁内部に湿気がこもるような問題は無くなります。
process 13お客さまに選んでいただいた、新しいサイディングボードを丁寧に貼っていきます。
process 14サイディングボードのつなぎ目にシーリングを打って完了です。新築同様に生まれ変わりました。