UPDATE : 2022.04.14
(1)塗料の知識をもって、外壁・屋根塗装を考えるとお得です!
そもそも外壁・屋根を塗る目的は、「外壁材を自然からの劣化を防ぐ」ためです。
時々お客様と話をしていて見受けられるのが、
①「安い塗料」を何ども塗って都度直せばよい。
②汚くなったり、色落ちしたら塗ればよい
といった、その都度考える方からも質問されます。
このような方の特徴は、長期的な視野がないともいえるかもしれませんね。
屋根や外壁塗装をすることは、100万円以上かかる場合も多いのでとても高額です。
そのうえで、塗料の耐候年数だけでなく、それぞれの塗料の性質も理解して、塗料を選定していくことが私たちは重要であると考えます。
理由は塗料は単に耐候年数だけでなく外壁にあったものを塗らないと結局リフォーム自体失敗してしまう可能性もでてきてしまうのです。
例えば、何度も塗料を塗ることはあまり今の建材ではしません。
外壁のサイディングで、中には30年も塗装をしなくてよいものになってきているものもあります。
そのような外壁材には、やはり適した塗料が必要ですよね。
前回、塗料の種類をご紹介しました。この塗料の特徴をお伝えしますと、
①アクリル系
②ウレタン系
③シリコン系
④フッ素系
⑤無機系
この○○系の○○というのは、基本「樹脂の名前」でして、塗料に使われている代表的なものをあげるとこれらの5つとなります。
①アクリル系塗料
もっともリーズナブルな塗料で以前はよく使われていました。
そして一般の方も塗りやすいためDIYでもよく使われます。色も豊富であるのでホームセンターにもよく置いてあります。
一方で耐候性が弱いのがこの塗料のデメリットです。今では、屋根や外壁塗料としてはあまり使われておりません。
②ウレタン系塗料
柔らかくて密着性に優れており、細かい箇所にも曲面にも塗りやすい塗料です。外壁材の飾りなど曲面的なものにも対応しやすいです。
また、弾性にすぐれているのが特徴ですので、外壁に追従性がよい塗料のために、モルタルやサイディングといった固い外壁材にも
塗りやすい塗料です。こちらも耐候性が弱いのが弱点です。
③シリコン系塗料
耐用年数が長く、耐久性や耐水性に優れており、浸透性にも富んでおります。防藻性や防カビ性といった機能にもすぐれて
います。耐候性のわりにコストが安いのでコスパが高い塗料です。ウレタン系などにくらべて固いのが弱点。モルタルなどでは、
ひび割れも起こりやすくなってしまいます。
④フッ素系塗料
耐久性に優れているもので、とても安定している材料です。
紫外線強く、耐熱性にもすぐれております。そのためクリアの塗装などにはかなり使用されている材料です。
また、親水性がつよいので汚れが付着しても落としやすいものとなっております。弱点はとても高価な材料であることです。
⑤無機系塗料
無機とは、セラミックと呼ばれていて、耐用年数が非常に高いものとなっております。屋根瓦などに使われているものであるので、
状態をみるとあきらかです。耐用年数が非常に高いということは、メンテナンス期間が長くとれることが一番のメリットです。
これも高価でありますが、フッ素と比べると耐用年数の割にはコスパがよいです。
このように、塗料の性質、知識をもっているだけで「塗ればよい」「高価なものを塗れば長持ち」ということの判断にはならないと
思います。
屋根、外壁リフォームをお得に、そして判断していくためにも知識をもっていただけるとよいかと思います。
困ったときは何なりと申しつけください!
(2)上塗りして完成です
塗装は順調に終わりまして、上塗りをしました。上塗りは基本、中塗りと同じ塗料を塗っていきます。
あえて目的をいうならば、中塗りででた、色むらや気泡などをつぶしていきます。
塗り方ですが、艶があるように、色むらをなくして塗るのが職人技術となります。
ここが腕のみせどころ。
そして上塗りをしっかり塗ることで耐候性や塗装の性能を引き出せるかにもなります。
良いブルーに仕上がりました!
次回は、サイディングの最新情報についてお伝えします。
工事のまとめです。
住宅メンテナンスに関する書籍を出版しました。
書籍名:「あなたの持ち家があぶない!」
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