UPDATE : 2021.10.07
前回まではシロアリのいるところをお話しましたが、
実際になぜベランダが水に弱いのかを今日はお伝えしたいと思います。
ベランダがまず水っぽいこと、それはベランダは通気というものがとれていないからなんです。
外壁は実は外壁材と家の柱の間に隙間を作って、
「空気が流れる」ものをつくっておかないといけないのです。
その空気層をつくることを「通気構法」といって今ではサイディングの施工で「標準施工」となってます。
何となくこの通気があるないで、「空気が流れる」のか、流れないのか?これがわかると思います。
絵で表すとこんな感じです。
このようにサイディングが通気構法であるので、
「水」が乾いたり、湿気から家をまもるのです。
となると、ベランダのここが通気構法でないのでこんな感じで湿っている感じで、
内側の構造用合板がこのように湿ってました。
これだけ湿っているので通気がいかに必要であるかわかりますよね。
また、ベランダは実はこの笠木というところと、
風抜き穴の場所も雨に関してとてもリスクとなります。
先日も言いましたが、このような笠木のところです。↓
この風穴がとても水が入りやすいのです。
ベランダの笠木部分は、本当はこのように
納める(施工をする)のが正しいのです。
ベランダの上も防水紙、サイディングで水が入らないようにして、
そして空気が抜けるようにしていきます。
そのように通気がでることが必要なんです。
なかなか難しいのですが、最近はこのような納まりとなります。
ベランダ施工にしてもかなりしっかりとしないといけません。
ちなみにこの通気構法は、ここ20年ぐらいでやっと定着してきたので、
2000年前のお家ですとあまり採用されていないことが考えられます。
詳しくは、こちらにも書かせていただきました。
いずれにしても施工をしっかりすることで家はかなり長持ちします。
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次回はベランダが終わり、塗装が始まっておりますので、
塗装の現場レポートをしたいと思っております。
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