UPDATE : 2019.07.17
時間の経過とともに、家族の住まい方もご自身の生き方も変化していきます。
大切な我が家で快適に暮らしていくためには、その変化に住まいを合わせていくことで、今までよりずっと快適な我が家になります。
私たちウィズリフォームはお客様のご要望にきめ細かく対応し、何でも相談できる身近な存在でいたいと存じます。
ぜひ、長く住み続けるためのリフォームを気軽にご相談ください。
このページでは自宅内で不慮の事故が最も多く発生している浴室、転倒事故が起きやすい階段や段差のある場所などのリフォームのポイントや手すり設置のポイントをご紹介します。
「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」という言葉を知っている方も多いと思います。この二つは高齢化が進む日本の住宅にとっては、住みやすさに関わるとても大切な考え方です。しかし、バリアフリーとユニバーサルデザインの違いを聞かれるとその差を語れる人は少ないかもしれません。
まず、ユニバーサルデザインとは、建物をはじめ、道路や文房具、携帯電話に至るまで、老若男女だれもが使いやすいデザインのことを言います。ユニバーサルデザインは、アメリカでロナルド・メイス教授(1941~1998)が最初から多くの方に使いやすいものを作る設計手法として発表しました。教授は電動車いすを使用しなければならない、身体に障がいを持った方でした。
一方、バリアフリーは、障がい者やご高齢の方が、生活する上で障壁(バリア)となる部分を取り除くことを指します。住宅などの建築物においては、室内の段差をなくしたり、車椅子が通るように廊下を広くしたり、階段に手すりをつけるなどがあります。
しかしユニバーサルデザインとバリアフリーの見た目は出来上がってしまえば、どちらの発想だったか全く見分けがつきません。
例えば、すでにあった建物の前にスロープや手すりを付けるのはバリアフリーの考え方ですが、ユニバーサルデザインでは、設計時からスロープや手すりの取り付けを計画します。完成した入口は全く同じ形状です。
バリアフリー住宅の玄関は、誰もが出入りしやすい玄関です。
家族が毎日のように出入りをする玄関ですが、家の玄関までにはたいてい段差があります。
リフォームによって、階段を取り払い、緩やかなスロープにするだけで、車椅子や杖をついた高齢の方が自宅に入りやすくなります。
もちろん、高齢者の方のみならず自転車やバギーを使う人にとっても、楽に家の中に入っていけます。
また、こちらの写真のお住まいでは、スロープに沿って手すりを取り付けました。
これらのリフォームのポイントは、
1. 段差の解消
2. 滑り止め対策を施す
3. 手すりは握りやすいものにする(手すりの幅は25〜40mm)
4. 手すりは途中で途切れないように設置する
万一、スロープを作るには構造的に難しかった場合は、手すりのみでも設置することで、ご高齢の方にとっては、危険防止になります。階段の踏み外し防止になるほか、階段の上り下りも楽になります。また、玄関をバリアフリーにしたものの、高齢になると、玄関で靴を履いたり脱いだりするのが大変になります。そこで玄関の一角にスペースを作り、椅子やベンチなどがあると、外出の準備が楽にできるようになります。ベンチはホームセンターなどで収納付きのものを購入したり、リフォームと同時に格納式の椅子などを取り付けたりすれば、邪魔にもなりません。
バリアフリーのトイレにする場合は、将来的に車椅子が入れるようなスペースを確保するのがおすすめです。また廊下とトイレの境目である出入口は、段差などを無くしてスムーズに通れるようにします。トイレの出入口のドアは、スライドしやすい引き戸などにします。トイレのペーパーホルダも邪魔のならない位置に設置します。実際には車椅子にならなかったとしても、介助をして貰いやすくなります。介助のためのトイレ内のスペースは、間口、奥行とも1,200mm以上あるのが望ましいです。小さなトイレの場合は、タンクレストイレやコンパクトトイレに付け替えることでスペースに余裕がでます。最近では、蓋の開け閉めが自動のものや、便座昇降装置付きのトイレもあり、便座に腰をかける動作も楽になります。便座へ座ったり立ち上がったりする際のために、手すりがあるとより使いやすいトイレとなるでしょう。手すりは体を支えるためにとても重要な役割を果たします。用途に合わせて、しっかり検討してください。
必要に応じて、手すりの取り付ける位置や本数には検討が必要ですが、参考までにポイントを挙げます。
1. トイレのドアの開閉時に、身体を支えるための手すり(縦のもの)にする。
2. トイレ内の移動のための手すり。
3. 便座に座ったり立ったりするときにつかむ手すり。これは座った状態を安定させるための手すりにもなります。
トイレの床は、安全性のみならず、清潔さを維持するためにも床のリフォームも大切なポイントです。
1. 裸足で入っても不潔感のない掃除のしやすい材質や色目にする。
2. 水やアンモニアに強い材質にする。
3. 濡れても滑りにくい材質にする。
段差のあるバスタブをまたがなければならないお風呂は、床が濡れていて滑りやすく、転倒などの危険があります。お風呂に入るのがつらくならないように、浴室のバリアフリーも考えていきましょう。
ポイントは、
1. 浴室の出入口の段差を少なくする
2. 浴室の床材は滑りにくい材質にする
3. 湯船の出入りが楽になるようなバスタブを選ぶ
4. 手すりを各所に設置する
5. 居室との温度差をなくし、ヒートショックを防ぐ
さらに、ヒートショック防止のポイントをお伝えします。
ヒートショックとは、室内外の急激な温度変化により、血管が伸縮したり血圧や脈拍が大きく変動したりすることで、脳梗塞や脳出血など深刻な疾患が起こることを言います。特に戸建てでは温度変化の大きな、浴室での事故は寒くなる冬の(11月から3月)に集中しています。ですから温度変化の激しくなる、浴室や脱衣所、洗面所、トイレなどに床暖房や浴室乾燥機などをリフォーム時に取り付けるのをオススメします。
バリアフリーは、一定の要件を満たすリフォーム工事を行った場合に「所得税の控除」「固定資産税の減税措置」などに適用される場合があります。バリアフリーリフォーム減税と言いますが、文字通り、一定のバリアフリー改修工事を行った際に受けられる減税制度のことです。バリアフリーリフォーム減税の要件を満たす工事を行った年度の確定申告で、必要な手続きをおこないます。そうすることで、その年に納めた所得税から一定額が減税(控除)されるため、「還付金」として受け取れます。
減税対象となる工事内容と適用条件を見てみましょう。
・通路の拡幅
・階段の勾配の緩和
・浴室の改良
・トイレの改良
・手すりの取り付け
・段差の解消
・出入口の戸の改良
・滑りにくい床材料量への取り換え
・バリアフリー改修の標準的な工事費用相当額から補助金等を控除した額が50万円超であること(投資型)
・対象となるバリアフリー工事費用から補助金等を控除した額が50万超であること(ローン型)
・居住部分の工事費が改修工事全体の費用の1/2以上であること(併用住宅の場合)(投資型/ローン型共通)
工事内容の詳細は、平成19年国土交通省告示第407号を参照(住宅リフォーム税制の手引き-告示編-(平成29年10月))
・50歳以上の方
・要介護者又は要支援の認定の方
・障がい者の方
・65歳以上の親族または2.もしくは3.に該当する親族いずれかと同居している方
・床面積の1/2以上が居住用である
・改良工事が完了した日から6カ月以内に居住している
・改修工事後の家屋の床面積が50㎡m^2以上であり、その2分の1以上が自信の居住用に利用されている
バリアフリーリフォームで固定資産税も減額になります。
バリアフリーリフォームを行った場合、上述の確定申告とは別に、所定の市区町村に、工事完了後3カ月以内に申告をすることで、工事完了翌年分の「固定資産税」も減額できます。
減額幅は家屋面積100㎡相当までに対して3分の1
対象となる工事は所得税控除と同じですが、住宅の要件などが異なります。
また介護向けリフォームは、介護保険制度で公的補助を利用できます。
在宅介護をされていて、介護のための小規模な住宅の改修費については、介護保険の「在宅サービス・住宅改修費の支給」により保険給付を受けることができます。
介護のための住宅改修では、最高20万円(1割は自己負担で最大18万円)まで支給されています。
また、各自治体では、これらとは別に住宅改修に対する助成金を支給しているところもありますので、該当行政のホームページなどで確認をしてみてください。
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