UPDATE : 2022.07.14
「瓦の種類と見分け方」 瓦を見分ける方法は?ご自宅の屋根材は?
瓦というと屋根全般を瓦という方もいますが、瓦とは一般的には、「陶器瓦」などの日本瓦を指します。
瓦の三大産地は、「三州瓦」「淡路瓦」「石州瓦」というものを指します。
今回は瓦についてお伝えしたいと思います。
(1)瓦の特徴とは?
(2)日本瓦の三大産地とは?と特徴とは?
(3)瓦の形からみる特徴は?
(4)どんなメーカーがあるのか?
(5)まとめ
(1)瓦の特徴とは?
瓦屋根の特徴は
〇天然素材の粘土を瓦の形に成形し焼いて作られます
〇日本瓦・和瓦・いぶし瓦・陶器(とうき)瓦などの呼び名がある
〇耐久性が非常に優れており、塗装の必要がありません
これが特徴です。
よく屋根のリフォームというと塗装が代表的なリフォームなんですが、実は瓦は塗装ができないのです。
正確にいうと塗装はできるのですが、塗装をすることが不要ということになります。
瓦の代表的な日本瓦はこちらになります
この日本瓦は、日本製のものは日本瓦といいます。
そして、この写真はそのなかでも「和形」という屋根です。
そしてこの瓦は、「粘土瓦」ともよばれております。粘土をつかって成形し、そして「焼いて」屋根材を創っているからです。
そして、いぶし瓦といものは、このような瓦です。
それは、いぶすという焼き方製法が違うのです。
そして、このような 平の「平板瓦」というものがあります。
実は皆さん 瓦というと日本瓦という呼び名だけでまとめてしまっておりますが、
このように瓦というと色んな形と風合いがあるのです。
この平板瓦などは、「ハウスメーカー」などに採用されていることが多いです。
また、瓦の特徴はやはり他の屋根材、金属屋根やスレート屋根に比べてとても重いことが特徴となります。
目安としてはこのような対比となります。
これはKMEWの資料ですが、重量は金属屋根はコロニアル屋根の約半分です。
となると、
瓦屋根は、コロニアル屋根の 2.5倍
瓦屋根は、金属屋根の 5倍
こんなに違います。
重い屋根はやはり災害のときなどは気になります!
(2)日本瓦の三大産地とは?
瓦屋根は、メーカーが沢山ありますので、ここでは、瓦の特徴を大きくとらえるということも必要であるので、
一つ一つのメーカーの瓦商品を紹介するのではなく、瓦には大きく分けて、3つの瓦の産地がある、ということを
みなさんに覚えていただきたいと思います。
それは、
①三州瓦(さんしゅうがわら)(愛知県三河地方)
②淡路瓦(あわぢがわら)(兵庫県淡路島)
③石州瓦(せきしゅうがわら)(島根県石見(いわみ)地方)と、この3大産地があります。
各瓦の特徴をまとめてお伝えしますと
という特徴があることを覚えておいてください。
三州瓦は全国で最も生産量が多く、年間瓦生産量の約60%を占めます。
S型瓦やF型瓦などの多種多様な瓦が生産できる開発力や技術力があります。
ハウスメーカーが提供する瓦の多くは三州瓦であることが多いです。
一部、有名なメーカーだけお伝えしますと、
三州瓦の「鶴弥(つるや)」さんや、「新東(しんとう)」さんです。
この2社の瓦メーカーは、上場をしており、瓦業界の最大手となりますので名前を憶えておきましょう。
鶴弥 HP
新東 HP
三州瓦・高機能屋根材 | 新東株式会社 (shintokawara.co.jp)
(3)瓦の形からみる特徴とは?
瓦の形には、次の種類があります。
①J型瓦
これは、和形とも呼ばれております。日本のJにもかけているようですが、一番なじみのある瓦といえます。
このような瓦です
また昔はこのような青い瓦もよくみました
②F型瓦
平板瓦ですが、フラットのFです。平板瓦はハウスメーカーなどに採用されているのと
また太陽光パネルにも採用されているものが多い
③S型瓦
Sは、スパニッシュのSです。このような屋根材です
比較的明るい色が多いのが特徴です。やはり洋風といえば、このような形と色になるのでしょう
(4)どんなメーカーがあるのか?
瓦メーカーというと結構地味ですが、大手の順番そして代表的なメーカーをお伝えしたいとおもいます。
①鶴弥 → 代表的な商品は スーパートライというものです
形の特徴は、平板瓦です。
この鶴弥さんは瓦業界のリーディングカンパニーであり、瓦業界最大手の会社です。
主力の製品は、平板瓦とそして防災瓦という瓦一枚づつの横ずれが起こらないような構造になっております。
そのために地震でも落ちないずらいようになっております。
https://www.try110.com/product/touban/supertrymigaru/
また平板瓦というのはほぼフラットの瓦なのでデザイン性に優れた家をつくることができます。
瓦というと日本の家で日本スタイルということになりますが、形がフラットのために洋風な家にもなるということです。
また、フラットであるので太陽光パネルを設置させることも容易にできます。
分かりやすく言うと、瓦は伝統的な日本のものを今の住宅事情である、デザインやそして太陽光というものを扱えるものに
したということになります。
つづいて2つ目のメーカーとして代表的なものとして、新東という会社があります。
②新東 → 特長は、ソーラーのパネル自体を瓦に載せた瓦屋根そして、苔を瓦に載せた屋根材などもあります
そしてほぼ製造している屋根材がフラットのものが多く7割以上もフラットのものを製造しているようです。
このメーカーの特徴は
瓦自体の付加価値をつけるために、非常に工夫を凝らしております。
具体例をあげると、
Ⅰ あまり廃材がでないようにシステム瓦とって、谷や隅棟部分の屋根役物を作っています
Ⅱ 防災瓦といって、工法にこだわり、落ちない瓦にしているところ
Ⅲ 瓦の反射率をさげて温度を上げないようにして太陽光発電の効率を上げたり、そもそも屋根の表面温度を上げない工夫
このように、一工夫をしているのがこの瓦メーカーの特徴です。
また、その他に瓦メーカーとして有名なところとすると
③三州野安→ このメーカーも名のごとく 三州地方の瓦メーカーです
他メーカーと同様のフラット平板のものと、そして防災瓦というものがあります。
特徴は、デザイン的に若干丸みを帯びたエム型という屋根材をもっていて色もオレンジや白といった洋風ぽいものを扱って、
デザイン力に力をいれているのが特徴です。
最後に
④栄四郎瓦 → 代表的な商品は 伝統的日本瓦の銀いぶし瓦とそして形が少しまるみを帯びた「カパラス」といったものが
ございます
特徴は、すこしユニークなものを製造しているのが特徴である瓦メーカーといえます。
平板の瓦だけでなく、形やデザイン、色などにすこし工夫をしているものが大きな特徴です。
いぶし瓦に関しては、日本的伝統瓦であります。そして燻すという字のごとく独特に焼いていくため色も独特なものです。
このようにユニークな商品を作っているのが、この栄四郎瓦の特徴です。
(5)まとめ
今回は瓦についてお伝えしました。瓦は日本の伝統的な屋根材です。屋根材自体もいろいろとある中で
やはり瓦は、とても重厚感もあり素晴らしい屋根材です。
そしてメンテナンスをすることが不要とはいえませんが、塗装をしなくてよいという屋根材はやはりこの瓦です。
最近では防災瓦といって地震に対しても強いものがでておりますのでそのあたりも安心です。
葺き替えで瓦を考えていくこともよろしいかと思います。
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神奈川県伊勢原市の屋根リフォーム専門店【屋根リフォームのウィズ】
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