リフォームお役立ち情報「屋根・外壁専門業者がお伝えする 屋根・外壁専門知識」その12(7月19日)セメント瓦とモニエル瓦のメンテナンス

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「屋根・外壁専門業者がお伝えする 屋根・外壁専門知識」その12(7月19日)セメント瓦とモニエル瓦のメンテナンス

UPDATE : 2022.07.19

セメント瓦とモニエル瓦のメンテナンス セメント瓦のメンテナンス

 

同じ瓦といっても通常、瓦といえば日本の和瓦ということをいうようです。しかし、この瓦はコンクリート瓦というものあります。

今回はコンクリート瓦についてお伝えしたいと思います。

 

(1)セメント瓦の特徴はどんなもの?

(2)セメント瓦のメリットとデメリット

(3)モニエル瓦とは?そしてセメント瓦の違いは?

(4)セメント瓦のメーカーは何があるのか?

(5)セメント瓦の製造方法は?

(6)セメント瓦のメンテナンス方法

(7)まとめ

 

 

(1)セメント瓦の特徴とは?

 

瓦には釉薬瓦(ゆうやく)という、所謂陶器瓦(とうきかわら)のような材質がありますが(陶器とは、湯飲み茶わんのようなもの)

それとは別に「セメント」でできたセメント瓦というものがあります。

セメント瓦とはずばり、セメントと川砂を混ぜてつくられた瓦であり、昔はかなりの種類がありましたが、

最近はガルバリウムのような金属屋根が主流となり、だいぶ種類が減ってしまいました。

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特徴は

①陶器瓦よりも厚みはある

②陶器瓦よりもコスト安である

③陶器瓦よりも色褪せがはやい

④メンテナンスで塗装が必要

⑤表面はザラザラしている

いうなれば 陶器瓦の廉価版というのが分かりやすいイメージです

  

(2)セメント瓦のメリットデメリットとは?

 

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表にまとめてみました。

瓦であるために、理解しやすいように、陶器瓦と比べて書いてみました。

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こうみると、今はあまり流行っていない瓦といえます。そもそも陶器瓦よりも廉価という位置付けで使われていたことが一番の理由です。

そのために、今は陶器瓦が防災瓦などもあるので製品として優れています。昔の屋根材ということが 捉えた感じです。

 

(3)モニエル瓦とは

 

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モニエル瓦というものは以前とても流行りました。外国製であるのですが、80年代まで瓦の主流というか大手ハウスメーカーや

分譲メーカーもよく採用していた屋根材です。

 

このモニエル瓦は、セメント瓦にており、「セメントに砂利をまぜて」いれて製造をしている瓦です。

モルタルがセメントと砂と水でつくられているので、モルタルに似たもので作られております。

モニエル瓦の特徴はいろんな種類もあることと、そして塗装をすることが少し難しいということがあります。

そして、このモニエル瓦とは、乾式コンクリート瓦と呼ばれて、モニエル瓦とスカンジナビア瓦、パラマウント瓦などがあります。

これらの瓦には「スラリー層」と呼ばれる「防水層」があり、このスラリー層が経年劣化で15年ほどでなくなります。

塗装時にはこのスラリー層をしっかりと強化してからでないと塗装をしてもすぐに剥がれてしまいます。

モニエル瓦には専用の塗料が必要になっている理由でもあります。

モニエル瓦は、塗装をすることにとても注意しないといけません。注意をして塗ったのが次の写真です。

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(4)セメント瓦のメーカー

 

多数のメーカーがありましたが、今はこちらの「富士スレート」という会社がまだいろいろと種類をだしております。

 

①ドリーム30

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②フレンチ

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形もかなりあります。

 

参考HP

富士スレート株式会社 (fujislate.com)

 

 

(5)セメント瓦の製造方法

 

セメント瓦と陶磁器瓦の違いは、製造方法です。セメント瓦は、基本窯にいれて焼くことはしません。

セメントを瓦の形に型でつくり、その後圧力を加えて成形し成形後に乾燥をさせその後塗装を塗っていきます。

そのため乾式工法と呼ばれます。

一方陶磁器瓦は、お茶碗や湯飲み茶碗のように粘土から成形をしてその後窯で焼いて製造をします。

その分コスト高ということです。こちらをみると分かりやすく説明されております。

 

https://www.try110.com/factory/flow/

 

 

 (6) セメント瓦のメンテナンス方法

 

セメント瓦は製造で塗装をしているので、基本メンテナンスは塗装です。また当然割れた箇所は差し替えたり、

またその後は葺き替えをお勧めします。

昔の瓦は殆ど今のとは形が異なるので、差し替えるときは切断するなどの細工が必要となります。

 

(6)-1モニエル瓦を塗り替えた場合

 

①まずは、高圧洗浄後に下塗りをしっかりとしていきます。

回の下塗りをしていきます。まずは、1回目下塗りです。

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②つぎに2回目の下塗りです。満遍なくしっかり2回塗っていきます。

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③次に中塗りをしていきます。ここで色をつけていきます。

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④最後に上塗りをしていき完成です。鮮やかな色に仕上がりました!

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古いモニエル瓦では、かなり屋根表面が劣化しているのでその劣化を補修していくためにも下塗りを十分にしていく必要が

あります。ここは経験が必要なところではあります。

 

 (6)-2セメント瓦を葺き替えた事例

 

①屋根全体の写真です

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②屋根の解体をしていきます

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③野地板を張ります

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④ルーフィングを張り

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⑤最後に屋根を葺いて完成です!

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(7)まとめ

 

今回はセメント瓦とよく塗装でトラブルが起きる「モニエル瓦」についてお話をしました。

セメント瓦は以前ほど種類やメーカーがなくなりましたが、屋根材として多彩なものが作られてます。

メンテナンスをしっかりとすることで屋根を維持して、ご自身の大切な住宅を守って欲しいと思っております。

 

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