リフォームお役立ち情報「屋根・外壁専門業者がお伝えする 屋根・外壁専門知識」その17(7月26日)屋根の面積の求め方

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「屋根・外壁専門業者がお伝えする 屋根・外壁専門知識」その17(7月26日)屋根の面積の求め方

UPDATE : 2022.07.26

屋根面積の求め方 屋根の面積はどう求めるの?

 

(1)屋根の面積はどこをいうのか?

(2)屋根の面積と建築延べ床面積の関係  → 2階の面積がとても関係している点

(3)勾配係数とは

(4)屋根の面積の求め方

(5)屋根面積簡易方法

(6)まとめ

 

 (1)屋根の面積とは?

 

「屋根面積」と言っても、なかなか分からないのが一般的です。

理由は屋根自体が見ることができないからが一番の原因でしょう。

一般的に家の数量といえば → 「建築面積」、「建坪」、この建坪が知られています。

 建坪とは、2階建ての家でいう「延べ床面積」となります。

 通常設計図面には下記のような記載があります。

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ここに記載があるように、床面積 → これが、延床面積です。

この床面積と屋根面積は同じではありません。

 

屋根面積はこちらの四角で囲った線の周りとなります。

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(2)屋根の面積と建築延べ床面積の関係

 

当たり前ですが、「部屋に雨が入らない」ように「屋根があります」。

階の屋根は → 「2階の部屋に雨が入らないように」屋根を作るのです。

そして、1階にある屋根は実は2階部分に部屋がない箇所につくります。単純なのですが、部屋の上にないので「屋根」を作るのです。

 

次の図面をご覧ください。

 

<1階平面図>

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<2階平面図>

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この図面を見ていただくと分かると思いますが、階の平面図は1階の平面図よりも小さく、

そして1階の上に2階を置くと階部屋がないところに屋根をつくるのです。

 

具体的にいうとここの部分です。

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このように、2階の面積がないところに屋根ができるので、延床面積は小さくなります。

延べ床面積で1階と2階が同じであるならば、2階の上にしか屋根はできません。

1階の延床面積と2階の延床面積が大きさ違うとその分屋根ができるわけです。大抵は2階が小さい面積となりますが。

 

 (3)勾配係数とは

 

日本では 屋根の傾斜角を○○寸勾配 といいます!

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例えば10寸(1尺)水平に進んで、1寸高さが上がる勾配を1寸勾配といいます。

 

つまり、長さの表記が尺貫法でなくても、10:1の勾配が1寸勾配です。

1m進んで、0.1m(10㎝)高さが上がれば1寸勾配となります。

1㎝進んで、1㎜高さが上がればこれも1寸勾配となるのです。

 

例えば5寸勾配だと図面にはこのように表記されます

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これが勾配係数となります。参考に勾配係数と角度を記載しておきます。

このように屋根の傾きは、勾配という呼び名をします。

 

(4)屋根の面積の求め方

 

屋根は傾き、傾斜があるのでその傾斜分を面積で見る必要があるのです。

その面積とは実は2階の部屋の上に屋根があるので、2階の部屋に面積を「勾配係数」をかけるだけです。

 

2階の面積 ×  勾配係数

  

本当に簡単です。先ほどの図面でいうと、

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赤線囲った部分が、2階面積となります。

 

ただしこの赤線場所だけですと、「軒」がない家になってしまいます。

実際にはこの家は「軒」がありますので実際は、 赤の点線となるわけです。つまり 屋根の面積は、

  

「軒を含む2階面積」 ×  勾配係数  となるわけです。

 

意外に簡単です。

 

 

(5)屋根の面積簡便法

 

これも簡単です。 先ほどの延床面積があります。図面に書いてあります。

 

こちらです。

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この2階の延床面積があります。

ここでいうと52.79平米

 

この2階面積に勾配係数をかけるだけです。

勾配は、設計図面にこのように記載されています。

 

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5寸勾配とわかると、この5寸勾配の勾配係数 1.118に2階面積をかけるだけです。

 (厳密にいうと1階の部分にも屋根があると思いますが、それはあまり大きなものでないことが多いので無視をしております。)

 

このように

 

2階面積 ×  勾配係数

 

これが簡易の屋根面積算出方法。

 

そして、この面積を求めてリフォーム屋さんの面積と比べてください。そうしたら面積を比べて見積チェックも容易に可能です。

面積チェックにも使用をしてください。

 

(6)まとめ

今回は屋根の面積についてお伝えをいたしました。屋根面積というと屋根は通常見えないためにどうしてもわかりずらいというのが

皆さんおっしゃいます。当たり前であると我々は考えます。

しかし、今回お伝えしたように、2階の面積に屋根勾配係数をかけるだけで簡単に求めることができるわけです。

この屋根面積を簡単にしるだけで、リフォームをするときの塗装面積そして屋根の葺き替えなどの屋根面積も容易にチェック

できるのでお役立ていただけると幸いです。

 

 

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